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東京そぞろ歩き

城下町・小幡散歩

 週末を利用して、群馬県のほうに行ってきた。梅雨の合間だけど天気は大丈夫そう。けど、一応用心のためと、一泊することも考えて車で出発。埼玉県の北部から高崎~甘楽~下仁田まで行って、妙義山を抜けて帰ってくることにした。

 有名で、観光客がうじゃうじゃいるような観光地が好きじゃないので、今回行ったとこもそれはそれはジミ~な感じのスポットだ。そんな中、時間をかけて歩いたのが甘楽町にある城下町小幡だ。

 城下町で有名な町っていろいろあるとは思うんだけど、あんまり有名じゃない城下町っていうのもそれ以上にたくさんある。なんせ、江戸時代は三百諸侯って言われてたし、単純に考えても全国には300の城下町が存在してるってことなんだよね。規模で言っても、加賀百万石の城下町の金沢から、それこそ一万石クラスの大名が治める小さい城下町までいろいろだ。で、関東近県というのは、こういう小さい城下町が多いのだ。
 
 小幡はそれなりに知ってる人もいるだろうけど、すぐ近くの富岡市にあった七日市藩なんて、群馬県在住の人でも知らないんじゃ…。小幡藩は石高わずかに2万石。江戸時代はじめに織田氏が入封し7代続いたあと、松平氏が入って治めていた。

 ここを訪れるのは2回目だ。以前来たのは、もうかれこれ10年近く前だった気がする。そのときの印象で一番強かったのが、歴史民俗資料館の近くに建っていた昔ながらの佇まいの旅館だ。町の中を流れる雄川堰とこの古びた旅館の組み合わせが、とてもマッチしてたのをよく覚えている。今でも、あの頃と同じ姿で建ってるんだろうか?
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 あった!旅館の看板がかかっているとはいえ、なんだか営業してる雰囲気はなさそう。けど、ちゃんと残ってた、よかった。

 この旅館の横の建物も年代物のいい風情だ。信州屋と屋号が出てるが、雑貨屋なんだろうか?たばこの表示があるってことはたばこも売ってるんだろうが、ここもどうにも営業してなさそうだ。2階にかかってる「腹調丸」の看板もウインドウの福助人形もいい味出してる。平日は開いてるのかな~。よくよく見ると、青い車の横に「宮田堅牢車」の文字が。これって、宮田の自転車の看板かなあ。
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 小幡の町は、歩いてまわるのにちょうどいいくらいの広さだ。雄川堰の横には桜の樹が植えられていて、満開の時期はさぞ綺麗なんだろう。昔ながらの家並みが続く道は、歩いていても気持ちがいい。
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 次に、陣屋があったあたりを歩いてみる。大名庭園で名勝の楽山園があるのだが、現在調査中のため、なんとも殺風景。往時を偲ばせるものは、塀ぐらいか。
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 しかし、出歩いてる人が少ない。観光客もそれほど見かけない。なんだかのんびりした町は、散歩するにはとてもよかった。蒸し暑いのだけはカンベンだけど…

by tigers00 | 2005-06-20 22:33 | 散歩
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