東京そぞろ歩き

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5.27 蛭谷


 再び国道421号に戻って山道を登っていく。途中、永源寺に寄ったりしつつ、ダムを横目に見ながら政所の集落へ。ここは、「宇治は茶所、茶は政所」で有名な、お茶の産地。今は、年々生産量も少なくなって、幻のお茶になってるらしい。道の脇には、確かに茶畑が並んでいた。けど、ほんとに山深いところだ。

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 その政所地区からさらに山道を登っていくと、道沿いに見えてくるのが蛭谷の集落だ。ここ蛭谷とその更に奥にある君ヶ畑は、今じゃすっかり高齢化の進んだ過疎の村。けどその昔、江戸時代には日本全国の木地師の本拠地だった村だ。

 で、木地師っていうのがどういうものかというと、山の中へ分け入って木を切り、轆轤(ろくろ)を使ってお椀やお盆を作っていた職人のこと。農民のように一ヶ所に定住して生活するわけではなく、材料となる木を求めて山から山へと渡り歩く、流浪の生活を送っていた。

 江戸時代には、基本的に往来の自由っていうのはなく、あちこちに関所が設けられてて、通行するには手形なんぞが必要になるわけだが、木地師については自由往来が可能だった。それというのも、この蛭谷(筒井神社)&君ヶ畑(金竜寺)が御綸旨や免許状の写しというものを発行して、木地師の身分を保証していたから。全国の木地師は、このどちらかの村の氏子になることで、身分保障を受けたということですな。

 そういう歴史のある村も、今ではすっかり山の中の静かな村になっている。

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 ろくろ木地発祥地と書かれた村の入口。


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 筒井神社の祭神は宇佐八幡神と惟喬親王。惟喬親王は轆轤を発明した、木地師の祖といわれる偉いお方。


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 階段を上がっていくと、そこが社殿。


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 静かな神社で誰もいない(^^)


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 ほ~、東京の金属加工の組合の額だ。さすが、全国各地に影響力があるんだなあ。


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 神社の中には小さな資料館もある。けど、予約してないとは入れないみたいだ。


 この集落、何世帯くらいなんだろ?昔は、筒井千軒っていわれるくらい賑わったらしいんだが・・・
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by tigers00 | 2008-06-29 00:35 | ツーリング・バイク | Comments(4)

5.29 探検の殿堂


 近江八幡から、琵琶湖畔を離れて山のほうへ行くことにする。国道421号に入り、八日市を経由、途中の国道沿いにファミレス発見、ここでランチにする。食事しながらツーリングマップルを眺めていると、近くに「西堀栄三郎記念探検の殿堂」っていう、長い名前の博物館があることに気づいた。

 ん~と、西堀栄三郎って・・・誰?(^^) けど、探検の殿堂ってなんかよくわかんないけど凄そう。ってことで、ちょっと寄ってみることにした。

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 目的の博物館は、池に隣接した公園の一角にあった。ふ~ん、なかなかいいロケーションじゃん。で、この西堀栄三郎という人、どういう人かというと、東芝の技術者であり、京都大学の教授であり、登山家でもあったっていうマルチな人。けど、知ってる人なんてほとんどいないよなあ。

 この探検の殿堂、西堀栄三郎の紹介やら、いろんな極地冒険家の功績なんかが展示されてるんだが、一番のウリは南極体験ゾーンっていう施設があること。ここで、マイナス25℃の世界を体験できるようになっている。

 で、このブログをこうやって書いてる今、とても後悔してるのは、この南極体験ゾーンをパスしたこと。そこ入んないと、ブログ的に面白くないじゃん!

 けど、寒いのキライなんだよねえ(^^; 実際、ここに入るとバナナで釘が打てたり、水に濡らしたハンカチがカチカチに凍ったりっていう体験ができるそうだ。


 はい、消化不良のまま、次に向かいます(笑)

 次回は木地師の里、蛭谷&君ヶ畑へ。
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by tigers00 | 2008-06-25 00:40 | Comments(0)

5.27 近江八幡


 実は、信楽まで来たのなら行ってみたいところがあった。信楽の山の中にあるミホミュージアムっていう美術館なんだけど、ルーブル美術館のガラスのピラミッドを設計した建築家がつくったっていう見ごたえのある建物で、収蔵品も素晴らしいっていう話だ。桃源郷をイメージしてて、山の中に突然現れるっていうシチュエーションも興味をそそる。

 ただなあ、この美術館、ちょっと怪しい某新興宗教団体の運営なんだよね。まさか、入場した途端に変なセミナーに勧誘されたりはしないだろうけどさ。う~ん、どうしようかなあ、って考えてる途中でふと気がついた。今日、月曜だ!大体、美術館とか博物館の類って月曜が休館なんだよな。

 ってことで、信楽の町をぶらついてたわけだが、ここまで来たんならちょっと寄ってみたかったなあ。出てくる頃にはすっかりマインドコントロールされてるかもしれんが(^^)


 さて一晩あけて、この日も快晴!ここにはもう一泊するので、今日は荷物を部屋に置いて身軽に出発。琵琶湖畔のさざなみ街道っていう快走路を走り、近江八幡に向かう。

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 途中の休憩ポイントにて。最近、風力発電の風車、あちこちにできてるなあ。もうちょっと、風景に溶け込んだデザインにならんもんかね。


 近江八幡へは10時前に到着。バイクをとめて、今日も歩いて街中散策だ。

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 わりとおなじみの八幡掘の風景。昭和40年代頃はドブ川みたいで、埋め立てられようとしたこともあったらしい。


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 降りてみるとこんな感じ。


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 なぜか唐突にこんなモニュメントがある。左の人は、奥に見えるメンタームの会社を創立したヴォーリズという人。


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 街並みはさすが重要伝統的建造物群保存地区だけあって美しさを感じる。


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 途中、旧伴家住宅という古い商家が一般公開されていたので入ってみる。


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 お~、ここにもオレの好きな縁側が(笑) 庭園を眺めながらまったりしてるとやっぱり眠くなるなあ(^^)


 まあ、そんな感じで近江八幡の町を散歩。きれいな町なんだけど、ちょっと観光客を意識しすぎてきれいに直しすぎな感じもする。もうちょっと生活感漂ってたり、鄙びてたり、寂れてたりするほうが好きなんだけどなあ。
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by tigers00 | 2008-06-22 21:56 | ツーリング・バイク | Comments(4)

5.26 信楽 タヌキ巡り

 
 土山を出発して国道1号を走り、307号を左折。このまま道なりに進めば信楽の町だ。バイクを役場の駐車場に置いて、ここも歩いてまわってみることに。

 信楽伝統産業会館という施設でこの付近の地図をゲット。え~、なになに、窯元散策路っていう散歩道があるのか。じゃあ、ちょっとそのコースに沿って歩いてみるか。

 信楽といえば、全国的に有名な焼き物の町。それもタヌキの置き物のアレね。ほんと、町の中には何体存在してるんだっていうくらいタヌキだらけだ。

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 阪神ファンのオレとしては、阪神の帽子とハッピを着たタヌキに愛着を感じるぞ(^^)


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 でかいのやら小さいのやらいろいろ。


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 散策路の案内も当然タヌキ。


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 お~、ここにもタイガース♪ これも焼き物か?


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 ここで焼いたりしてるのかな?


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 中を覗いてみると、埴輪の姿が。


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 花に埋もれた焼き物の犬がいたり。


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 国道沿いの店には巨大なタヌキ。これ、どうやって作ったんだろ?


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 こいつはちょっとガラが悪い(^^;


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 ちっちゃいのは目がクリクリしててみんな可愛い。これならおみやげにいいかも。


 もうちょっとゆっくりまわりたかったんだけど、日が暮れてきた。今日はここまでにしておくか。宿は大津市内にビジネスホテルを予約。さて、あとは大津まで走るか~。
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by tigers00 | 2008-06-18 22:48 | ツーリング・バイク | Comments(6)

5.26 土山宿

 
 鈴鹿峠を順調に越え近江の国に入ると、一番最初の町が土山の町。ここも東海道の宿場が置かれた町だ。実はこの土山、自分にとって縁の深い町だったりする。

 今、実家は舞鶴にあるわけだけれど、亡くなった祖父の生まれ故郷というのがこの町。我が一族の先祖代々はずっとこの町に暮らしてた、ということだ。なんでも、聞いた話だと我がご先祖はここで提灯屋(^^)を営んでいたとのこと。

 昔、オレが小さかった頃には、祖父に連れられてよくここの親戚のうちに来てたんだよなあ。途中、びわ湖タワーだったっけか、そんな名前の遊園地に寄って遊ぶのが楽しみだったんだけどさ。もうかれこれ30年ぐらい前の話だが。

 そんなわけで、ちょっとした懐かしさもあったもんで立ち寄ってみることにした。

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 ここは、土山宿の本陣跡。


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 なんとなく、昔の街角の雰囲気を出してるなあ。


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 ほ~、森鴎外とも関係が深いらしい。説明書きによると、鴎外の祖父が旅の途中、ここ土山宿で病気になり急死したんだそうだ。で、その30数年後に土山に立ち寄った鴎外は、荒れ果てていた祖父の墓を探し出し、修繕したんだとか。


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 「坂は照る照る鈴鹿は曇る あいの土山雨が降る」の鈴鹿馬子唄が描かれてる橋。けど、あいの土山の「あい」ってなんだろ?


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 老舗っぽい店もチラホラ。どうやらうちのご先祖の提灯屋ではないらしい(笑)


 さすがに子供の頃の記憶は全くなくて、風景なんかも全然覚えてなかった。親戚のうちもどこにあるのかさっぱしわからんし。

 さて次はタヌキの置物で有名な信楽に行ってみよう。
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by tigers00 | 2008-06-15 01:35 | ツーリング・バイク | Comments(4)

5.26 関宿散策 その2

 
 引き続き関宿を散歩。

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 なんか郵便局も古風な感じ。


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 緑色のタイルの門柱が気になる古い家屋。


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 右側はタバコ屋兼雑貨屋みたいな店だったのかなあ。左側は上にうっすらと「医院」の文字が。いい具合に朽ちている。


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 「旅館」の看板がかかるお店。今は旅館業務はやってなさそうだなあ、魚屋さんか八百屋さんってとこか。


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 西の方向は鈴鹿峠。うへ~、山が迫ってる。あれを越えて行くのか。オレはバイクで難なく越えられるけどさ。歩いて越えること考えると、イヤになりそうだ。ちなみに、近江側からの登りは緩やかなんだが、こちら側からの登りは結構な難所だったらしい。


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 昔の旅籠、「玉屋」が一般公開されているので入ってみる。


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 昔の寝床ですね。枕、高いよなあ。あんな高い枕で安眠できるんだろうか(^^)


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 おっ、縁側だ。オレ、縁側好きなんだよねw 中庭を眺めながら5月の爽やかな風に吹かれてると、思わず昼寝したくなる(^^;


 なんだかんだ、昼飯まで食べて3時間ぐらいブラブラしてしまった。なかなかいい街並みだったなあ。馬籠や妻籠みたいに気合の入った感じはなく、ところどころ朽ちた商店やら民家やらがあって、そういう自然な感じが自分的にポイント高かった。

 さて、出発するかな。次は鈴鹿峠越えて、土山の町に寄ってみよう。
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by tigers00 | 2008-06-13 21:50 | ツーリング・バイク | Comments(4)

5.26 関宿散策 その1


 翌朝、ホテルの窓から外を眺めてみる。

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 やった、快晴だ!バイクで旅に出たとき、朝から雨降ってると、もうそれだけで暗~い気持ちになるんだが、天気がいいとすげー嬉しい。8時にはチェックアウトして出発。

 昨日はひたすら移動だけだったが、今日はあちこち観光してまわる予定だ。国道1号を名古屋方面へと向かい、途中で伊勢湾岸自動車道に入る。これで名古屋市内の混雑をパス。たくさんの重機が林立している名古屋の港湾風景を眺めながら西へ走り、東名阪自動車道に入って亀山で降りる。今日最初の目的地は、鈴鹿峠の手前にある旧東海道の宿場町、関だ。

 山の中を行く中仙道には馬籠や妻籠、奈良井なんていう宿場町が昔の風情のまま残ってるんだけど、東海道の場合は近代化が進んじゃってて昔ながらの街並みっていうのはほとんど残ってない。ただ、その東海道五十三次の中で唯一といっていいくらい昔の名残をとどめてる宿場町がこの関なのだ。

 早速、駐車場にバイクをとめて街中を散策してみる。

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 ここは関宿でも有名だった旧旅籠。今は旅館業はやってないようで、蕎麦屋になってる。


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 足袋の看板がかかっているお店。電話番号は十一番(^^; 


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 昔の時計屋か。30年前のポスター(?)がgood。


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 通りにある眺関亭という街並み展望所から見た風景。


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 関の町で一番気になった建物。入口だったと思われるドアの前に「男」「女」の文字。昔の銭湯かなあ。


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 今は鮮魚青果物商の看板が掲げられているが、昔は芸妓置店。
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by tigers00 | 2008-06-08 18:27 | ツーリング・バイク | Comments(2)

5.25 出発

 
 梅雨入り前の5月の最後にまとまった連休が取れた。今年はGWに働いたからな~。毎年、GWにバイクで実家に帰るのが恒例なんだけど、今年は労働にいそしんでいたせいで帰郷がちょっと遅くなっちまった。まあ、おかげで渋滞やら混雑やらとは無縁なのはとってもありがたい。

 さて、問題は出発のタイミングだ。当初の予定では5.24の土曜日の朝には出発するつもりだったんだけど、いかんせん天気が悪い。この日は関西方面が雨、で翌日の日曜は関東、東海地方が大雨になるって予報だ。

 さすがになぁ、そんな天気の中出発する根性なんて持ち合わせてないし・・・。こりゃ最悪、もったいないけど土日待機して月曜の朝に出るかなあ、なんてのんびりしてたら日曜日の午後に雨が止んだ。念のため、ネットで雨雲レーダーをチェックしてみると・・・お~っ、雨雲が南東のほうに抜けて行ったよ!よっしゃ~、出るか~と荷物をバイクにくくりつけて出発準備完了。

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 ほんとはオレもちゃんとしたキャリーBOXをうしろに付けたいんだけどさ。まあ、経済的にはこのBOXのほうが断然安上がりだからなあ。結構、これをくくりつけて旅してるライダーも多いし。そういうライダーって、結構ハーレー乗りが多いような気がする。逆にBMW乗ってる人でこんなビンボー臭いBOX付けてる人は見たことないけどねw

 14時にようやく出発、環7から東名へと入り、あとはひたすら行けるとこまで行く。高速では100kmも出すと風圧で疲れちゃうので、80~90kmペースで走行。高速走るときだけ750ccになんないかなあ、などとくだらないことを考えながらひたすら西へ。

 ようやく、日が暮れる頃に浜名湖のSAに到着。

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 ここで、ケータイの楽天トラベルのサイトで今日の宿を探す。しかし、こうやってケータイで宿の予約ができるようになるなんて便利になったもんだ。ケータイなかったオレの学生の頃なんて、目にとまったホテルに飛び込みで宿泊、なんてパターンが多かったもんなあ。なるべく高そうなホテルはパスして、ちょっと薄汚れたようなビジネスホテルを選んだもんだよ(^^;

 はい、そんなわけで、今日の宿は岡崎にあるビジネスホテルに決定!20時には到着。ふ~、疲れた疲れた。けど、出発して6時間でずいぶん遠くまで来れるもんだなあ。ま、今晩は明日のためにも早く寝よっと。

 本日の走行距離 342.8km
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by tigers00 | 2008-06-05 00:53 | ツーリング・バイク | Comments(2)