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東京そぞろ歩き

酒田市 土門拳記念館

 鶴岡から酒田まではクルマで15分くらいの距離。もともと日本海有数の港として栄え、鶴岡と同じくらい人口も多い。ここにある土門拳の記念館には来てみたかったのだ。

 土門拳はここ酒田に生まれた世界的に有名な写真家だ。オレもそれほど詳しいことは知らなかったが、土門拳の代表作「古寺巡礼」くらいは知っている。知ってるっていっても、実際写真集を見たりしたことはないから、エラそうなこともいえないけど。生前、土門拳が自分の生まれ故郷の酒田市に全作品約70000点を贈り、市ではそれに応える形でこの記念館を作ったということだ。

 記念館は市のはずれ、最上川の南の飯盛山公園の一角にある。420円を払って入館。展示されてる作品は年に何度か入れ替えられている。この時期は、古寺巡礼の一部と、企画展示として「女人高野 室生寺」と「ヒロシマ」の作品が展示されていた。

 古寺巡礼にしても室生寺にしても基本的には静物の写真。仏像やらお堂やらを撮ったもので、それなら誰にでも撮れそうなもんだがやっぱり違った。凄い!圧倒される!なんというか、10分くらい眺め続けても飽きないくらいの作品ばかりだ。本物よりも本物らしいのが土門作品の真骨頂なんだろうなあ。

 凄いなあと思ったのが室生寺を撮ったときのエピソード。67歳で言葉も手足も不自由でありながら、車椅子を押され、400段もの階段を弟子に背負われて撮影したという話。これまで何十年と通い続けて、この室生寺を撮影し続けて、それでもまだ撮りたかったというのはよほどこの寺を愛してたんだろうなあ。また、これまで一度も撮影したことのない室生寺の雪景色を撮るために、写真集の締め切りを延ばし、雪が降るのを待ち続けてついに撮影することができたという話は、写真家としてのすさまじい執念を感じた。

 土門拳の作品を見てからというもの、自分もちょっと絞りを絞って写真撮るようになったのでした(笑)
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by tigers00 | 2005-08-07 21:05 | 2005 東北旅行
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