人気ブログランキング |

東京そぞろ歩き

5.27 蛭谷


 再び国道421号に戻って山道を登っていく。途中、永源寺に寄ったりしつつ、ダムを横目に見ながら政所の集落へ。ここは、「宇治は茶所、茶は政所」で有名な、お茶の産地。今は、年々生産量も少なくなって、幻のお茶になってるらしい。道の脇には、確かに茶畑が並んでいた。けど、ほんとに山深いところだ。

c0072858_23334683.jpg


 その政所地区からさらに山道を登っていくと、道沿いに見えてくるのが蛭谷の集落だ。ここ蛭谷とその更に奥にある君ヶ畑は、今じゃすっかり高齢化の進んだ過疎の村。けどその昔、江戸時代には日本全国の木地師の本拠地だった村だ。

 で、木地師っていうのがどういうものかというと、山の中へ分け入って木を切り、轆轤(ろくろ)を使ってお椀やお盆を作っていた職人のこと。農民のように一ヶ所に定住して生活するわけではなく、材料となる木を求めて山から山へと渡り歩く、流浪の生活を送っていた。

 江戸時代には、基本的に往来の自由っていうのはなく、あちこちに関所が設けられてて、通行するには手形なんぞが必要になるわけだが、木地師については自由往来が可能だった。それというのも、この蛭谷(筒井神社)&君ヶ畑(金竜寺)が御綸旨や免許状の写しというものを発行して、木地師の身分を保証していたから。全国の木地師は、このどちらかの村の氏子になることで、身分保障を受けたということですな。

 そういう歴史のある村も、今ではすっかり山の中の静かな村になっている。

c0072858_013666.jpg

c0072858_0134313.jpg

 ろくろ木地発祥地と書かれた村の入口。


c0072858_0151194.jpg

 筒井神社の祭神は宇佐八幡神と惟喬親王。惟喬親王は轆轤を発明した、木地師の祖といわれる偉いお方。


c0072858_0212742.jpg

 階段を上がっていくと、そこが社殿。


c0072858_0222642.jpg

 静かな神社で誰もいない(^^)


c0072858_0231068.jpg

 ほ~、東京の金属加工の組合の額だ。さすが、全国各地に影響力があるんだなあ。


c0072858_0253285.jpg

 神社の中には小さな資料館もある。けど、予約してないとは入れないみたいだ。


 この集落、何世帯くらいなんだろ?昔は、筒井千軒っていわれるくらい賑わったらしいんだが・・・

by tigers00 | 2008-06-29 00:35 | ツーリング・バイク
<< 5.27 君ヶ畑 5.29 探検の殿堂 >>