東京そぞろ歩き | |||||||||||||||||||||||||
国道252号をしばらく行くと、会津塩沢に到着。ここにはなにがあるかというと、司馬遼太郎の小説「峠」で有名な河井継之助の墓と記念館があるのだ。 幕末、新政府軍と戦闘に入った長岡藩は、この河井継之助の指揮によって徹底抗戦するものの、結局敗れて会津藩に撤退。銃弾を受けていた河井継之助は、この地で傷が悪化して息を引き取った。 その墓は、医王寺という寺にあったんだけど、無住職って感じのお寺っぽかった。 ![]() ![]() 記念館は最近リニューアルされたらしく、新しくてキレイ。入るとすでに団体のお客さんがいて、説明係の方がいろいろとお話をされていたので、オレも団体にまぎれて話を聞いた。 興味深かったのは、長岡藩の侍たちが故郷長岡を捨てて撤退するときに、城から持ち出した黄金をどこかの山の中にひそかに埋めたという話。説明係の人は、「赤城山の埋蔵金よりもこちらのほうが信憑性高いです」てなことをおっしゃってた。 その侍たちが通った道は、八十里越という険しい山道で、今は廃道になっていて歩いて通ることもままならないんだそうだ。 ![]() 館内に移築されている、継之助が息を引き取った部屋。 ![]() 当時最先端だったガトリング砲。この頃国内には3門しかなく、そのうちの2門を長岡藩が所有してたんだそうだ。相当な金額を出して購入したんだけど、これも長岡から撤退するときに、新政府軍の手に渡らないよう、池だか沼だか川だかに遺棄したという話だ。 ちなみに河井継之助の記念館は、出身地の長岡にもあるそうだ。こういう記念館が2ヶ所につくられてる人って珍しいんじゃなかろうか? ▲
by tigers00
| 2009-06-13 01:18
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旅も3日目。この日は朝から曇り空で、夕方からは雨の予報。宿で朝風呂につかり、朝食を食べたあと9時頃に出発。今日の予定は、国道252号を新潟方面に走り、長岡で宿泊。ここからだと150kmくらいだし、雨が降ってきたら観光は中止にしてひたすら走ればいいか。 三島町から金山町に入り、沼沢湖という湖に立ち寄ってみる。地図に記されてる「妖精美術館」っていうのが気になったんだよね。 ![]() この、道路の突き当たり、林の中に佇んでいるのが妖精美術館。立地のシチュエーション的には妖精美術館ぽくっていいのかも。 金山町ってとこはその観光パンフレットにも謳ってるんだけど、「妖精の里」なんだそうだ。なにゆえ妖精なのかはパンフにも載ってなかったんだけどね。 美術館の入館料300円を払って中へ入ってみる。基本的に、妖精ってのはヨーロッパのものであって、展示物もヨーロッパの絵画、彫刻が中心。なんかちょっとファンタジーな妖精の姿を想像してたけど、けっこうグロい感じの彫刻なんかもあった。個人的には猫と人間のあいのこチックな「猫魔」なんてのは妖怪みたいで面白かったな。 沼沢湖はあんまり聞いたことのない湖だし、それほど観光地化してる風でもなかった。なんにもないといえばそんな感じだったなあ。 ![]() ▲
by tigers00
| 2009-06-07 01:09
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来た道を戻るように、国道352号を北上、401号、289号とつないでひたすら走る。この時間になると朝の寒さもどこへやら、絶好のツーリング日和に。クルマのほとんど走ってない田舎の国道を満喫しつつ、会津柳津に到着したのは3時ごろ。 町なかの商店街の駐車場にバイクをとめて、福満虚空蔵尊の門前町として発展した柳津の町を歩いてみた。 ![]() ![]() ![]() しばらく歩くと、福満虚空蔵尊に到着。 ![]() ![]() ![]() ![]() この福満虚空蔵尊は日本三大虚空蔵尊の一つに数えられているそうで、創建から1200年になるんだとか。ちゃんと本堂に手を合わせて、今年一年の健康を祈っておきました。 この日は、近くにある「つきみが丘町民センター」という温泉に宿泊。いかにも公的機関がやってますよ~っていう感じの味も素っ気もない名前の施設だけど、温泉に1泊2食付いて6,500円は格安!温泉旅館って、一人泊はなかなか受け入れてくれなかったり、割高だったりするんだけど、いや~ここは良かったわ。夕食も残さず食べたら、胃袋パンパンになるくらいの量で満足できたし。 温泉につかってゆっくり疲れを取って早めに就寝。 ▲
by tigers00
| 2009-06-02 00:17
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次に向かったのは桧枝岐村。奥会津の更に奥にある山の中の秘境だ。尾瀬の北側の入口になるため、シーズンには観光客でにぎわいそう。この日は平日だったので、あんまり人も見かけなかったけど… これから尾瀬にハイキング、っていうのはちょっと厳しいので、国道352号沿いにある「ミニ尾瀬公園」っていう公園でお茶を濁すことに。 駐車場にバイクをとめて、500円払って公園に入場すると、そこはもう尾瀬の世界!なんというお手軽な尾瀬体験(^^; ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() そりゃ、時間かけて歩いて尾瀬まで行けば素晴らしいんだろうけど、ツーリング中のライダーにとってはこれでも十分いい雰囲気でした。 ▲
by tigers00
| 2009-05-31 18:51
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翌朝、6時過ぎには起き出して、7時にはチェックアウト。お~、今日は早く起きれたぜ。しかし、ホテルの外に出てみると… さ、寒い・・・Σ(゚Д゚|||) なんだか、空気が冬の感じ。う~、こんな寒いなら暖かくなるまでもうちょっとホテルにいればよかったよ。しかしまあ後悔してもしょうがないので、出発するか。 今日は、塩原の温泉街を通って山の中の国道を行き、栃木から福島に入る予定だ。早朝の国道400号は、車も少なく走るには快適。けど、道路に設置されている気温表示を走りながらチラッと見ると、そこには「7℃」の文字が…。もう5月の半ばなんですけど~(泣) さすがに山道だけあって、えらく寒い。こりゃ温泉にでもつかるか~と思って国道沿いにある立ち寄り湯をチェックするが、朝早いせいもあってかなかなか営業してない。それに、たとえ温泉につかって暖まったとしても、バイクに乗って体が冷えちゃえば湯冷めして風邪ひきそうだし…なんて考えるとなかなか温泉にも立ち寄れず。 結局、道の駅で小休止した以外はずっと走りっぱなしで、本日最初の目的地、奥会津の前沢曲家集落に到着。観光用の駐車場にバイクをとめて、歩いて集落内へ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 曲家っていうのは、4枚目の写真のようにL字形に曲がった形の民家で、厩も一体になってる構造。さすがに、今は馬を飼ってる家はなさそうだった。 ▲
by tigers00
| 2009-05-27 00:36
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う~、久しぶりのブログ更新だ… え~、先日久々のロングツーリングに出かけてきたので、そのレポートなんぞを書きとめてみたいと思います。 出発の日。 予定では朝早めに起きて9時ごろには家を出るはずだった。が、休みの日に朝早く起きれるはずもなく、10時ごろに起き出して、ようやく支度を始める始末…。シャワー浴びて、朝ご飯食べて、バイクにBOXをくくりつけると時間はすでに12時になってた。 ま、しょうがない。 高速はなるべく通らずに下道メインで行く計画をあっさり変更、東北道を浦和からのって一気に那須へ。しかしこの日はえらく風が冷たい。昨日までの夏日とはうって変わって、寒気が日本列島を覆ってるんだと。ちょっとオーバーかなっていうくらいの冬装備をしてきたんだけど、北上するにしたがってどんどん気温は下がっていき、冬装備でちょうどいいくらいに…。 なんで、こんな寒い日にバイク乗ってんだろ、オレ(涙) さて、順調に走って矢板で高速を下り、とりあえずツーリングマップルに出てた「山縣有朋記念館」に行ってみることに。ここら一帯は、明治の元勲、山縣有朋の農場だった場所。その敷地に建てられているのが、山縣の別荘だったこの建物。元々は小田原にあったのを、大正の頃に移築したんだとか。 ![]() なんの予備知識もなく入ってみたんだが、まずびっくりしたのが入館料。えっ、700円!?う~む、300円ぐらいだと思ったんだけどなあ。それでも、入館者にはコーヒーのサービスがあるので喫茶店に入ったと思えばまあこんなものか。 館内は撮影禁止だったので画像はないけど、興味深かったのは2階の客間。晩年の山縣はこの別荘に常住してたため、ここの客間には当時の大物政治家が大勢やってきてたそうだ。伊藤博文やら大隈重信やら板垣退助やらもこの部屋に来たことあるのかなあ、なんて想像しながら楽しめた。 この記念館の受付の方に聞くと、那須のあたりには旧華族の経営する農場が多くあり、ほかにもこういう古い洋館の別荘が残っているとのこと。 冷たい風が吹きつける中、那須塩原方面へ向かう。途中、アウトレットモールの看板が目に入ったので立ち寄ってみることに。 ![]() しかし、平日の夕方だけのことはあってお客さん少ないなあ。あちこち見てまわったんだけど、バイクでしかも旅の途中に荷物増やすわけにもいかないので、早々に退散。 この日は那須塩原駅前のビジネスホテルに宿を取った。 ▲
by tigers00
| 2009-05-24 22:44
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蛭谷から更に山奥へ10分ほど走る。突然空が広くなって開けた場所に、君ヶ畑の村があった。 ![]() 村の入口に「木地師の里」と書かれた柱が立っている。集落に入っていくと、小さいながらも駐車場があったので、そこにバイクをとめて村の中を歩いてみることにした。 ![]() 駐車場横のミニ展示館。木地師の使った道具なんかが展示されている。 ![]() 茅葺きの屋根がなんとも綺麗。 ![]() 村のメインストリートを歩く。しかし、人の姿が見えないなあ。 ![]() 村の一番奥には、このあたりにはそぐわない新しい建物が。ここは、昔小学校の分校があった場所。その土地を化粧品会社の「ノエビア」が買い取って研究所を作ったんだそうだ。この村に住むおじさんに聞いたんだけど、たまに社長がヘリコプターに乗ってやってくる、なんて話だった。こんな山の中に研究所を作ったのは、水が綺麗なのが大きな理由なんだろう。 ![]() 村の脇を流れる御池川。やっぱり水は澄んでて綺麗だった。 ![]() まさに、山村のたたずまい。 ![]() ここは、金龍寺。またの名を高松御所。言い伝えによると、皇位継承に敗れた惟喬親王が、当時小松畑と呼ばれていたこの地に隠棲し、金龍寺を建てて住まいとしたんだそうな。その関係で、ここを高松御所、この地をそれ以降君ヶ畑と呼ぶようになったんだとか。 ![]() 金龍寺の隣にある、惟喬親王を祭神とする大皇器地祖神社。 ![]() 古くて、由緒正しそうな神社。 ![]() こうやってちょっと高いとこから眺めてみると、ほんとに山奥だなあと実感。 かつて、蛭谷も君ヶ畑も全国に散らばる木地師を氏子にして、その木地師としての身分を保証する代わりに、いろんな名目での上納金をもらっていた。そんなわけで、蛭谷と君ヶ畑は言ってみればライバル関係にあったらしい。 どちらの氏子にするかで収入が増えたり減ったりするのだからそれも当然なんだろう。隣近所の村どうしではあるが、江戸時代には村同士で対立していて、時には刃傷沙汰ってこともあったんだそうだ。今じゃどちらも高齢者ばかりの村だし、昔みたいな対立関係にはないだろうなあ、きっと。 バイクに戻って君ヶ畑をあとにする。途中、筒井峠に差し掛かったときに神社を見つける。どうやら、ここが本家本元の筒井神社らしい。 ![]() ![]() う~む、ここもやっぱり惟喬親王だ。蛭谷、君ヶ畑の周辺は、どこもかしこも惟喬親王の伝説だらけでした。 ▲
by tigers00
| 2008-07-06 19:11
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再び国道421号に戻って山道を登っていく。途中、永源寺に寄ったりしつつ、ダムを横目に見ながら政所の集落へ。ここは、「宇治は茶所、茶は政所」で有名な、お茶の産地。今は、年々生産量も少なくなって、幻のお茶になってるらしい。道の脇には、確かに茶畑が並んでいた。けど、ほんとに山深いところだ。 ![]() その政所地区からさらに山道を登っていくと、道沿いに見えてくるのが蛭谷の集落だ。ここ蛭谷とその更に奥にある君ヶ畑は、今じゃすっかり高齢化の進んだ過疎の村。けどその昔、江戸時代には日本全国の木地師の本拠地だった村だ。 で、木地師っていうのがどういうものかというと、山の中へ分け入って木を切り、轆轤(ろくろ)を使ってお椀やお盆を作っていた職人のこと。農民のように一ヶ所に定住して生活するわけではなく、材料となる木を求めて山から山へと渡り歩く、流浪の生活を送っていた。 江戸時代には、基本的に往来の自由っていうのはなく、あちこちに関所が設けられてて、通行するには手形なんぞが必要になるわけだが、木地師については自由往来が可能だった。それというのも、この蛭谷(筒井神社)&君ヶ畑(金竜寺)が御綸旨や免許状の写しというものを発行して、木地師の身分を保証していたから。全国の木地師は、このどちらかの村の氏子になることで、身分保障を受けたということですな。 そういう歴史のある村も、今ではすっかり山の中の静かな村になっている。 ![]() ![]() ろくろ木地発祥地と書かれた村の入口。 ![]() 筒井神社の祭神は宇佐八幡神と惟喬親王。惟喬親王は轆轤を発明した、木地師の祖といわれる偉いお方。 ![]() 階段を上がっていくと、そこが社殿。 ![]() 静かな神社で誰もいない(^^) ![]() ほ~、東京の金属加工の組合の額だ。さすが、全国各地に影響力があるんだなあ。 ![]() 神社の中には小さな資料館もある。けど、予約してないとは入れないみたいだ。 この集落、何世帯くらいなんだろ?昔は、筒井千軒っていわれるくらい賑わったらしいんだが・・・ ▲
by tigers00
| 2008-06-29 00:35
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実は、信楽まで来たのなら行ってみたいところがあった。信楽の山の中にあるミホミュージアムっていう美術館なんだけど、ルーブル美術館のガラスのピラミッドを設計した建築家がつくったっていう見ごたえのある建物で、収蔵品も素晴らしいっていう話だ。桃源郷をイメージしてて、山の中に突然現れるっていうシチュエーションも興味をそそる。 ただなあ、この美術館、ちょっと怪しい某新興宗教団体の運営なんだよね。まさか、入場した途端に変なセミナーに勧誘されたりはしないだろうけどさ。う~ん、どうしようかなあ、って考えてる途中でふと気がついた。今日、月曜だ!大体、美術館とか博物館の類って月曜が休館なんだよな。 ってことで、信楽の町をぶらついてたわけだが、ここまで来たんならちょっと寄ってみたかったなあ。出てくる頃にはすっかりマインドコントロールされてるかもしれんが(^^) さて一晩あけて、この日も快晴!ここにはもう一泊するので、今日は荷物を部屋に置いて身軽に出発。琵琶湖畔のさざなみ街道っていう快走路を走り、近江八幡に向かう。 ![]() 途中の休憩ポイントにて。最近、風力発電の風車、あちこちにできてるなあ。もうちょっと、風景に溶け込んだデザインにならんもんかね。 近江八幡へは10時前に到着。バイクをとめて、今日も歩いて街中散策だ。 ![]() わりとおなじみの八幡掘の風景。昭和40年代頃はドブ川みたいで、埋め立てられようとしたこともあったらしい。 ![]() 降りてみるとこんな感じ。 ![]() なぜか唐突にこんなモニュメントがある。左の人は、奥に見えるメンタームの会社を創立したヴォーリズという人。 ![]() ![]() 街並みはさすが重要伝統的建造物群保存地区だけあって美しさを感じる。 ![]() 途中、旧伴家住宅という古い商家が一般公開されていたので入ってみる。 ![]() お~、ここにもオレの好きな縁側が(笑) 庭園を眺めながらまったりしてるとやっぱり眠くなるなあ(^^) まあ、そんな感じで近江八幡の町を散歩。きれいな町なんだけど、ちょっと観光客を意識しすぎてきれいに直しすぎな感じもする。もうちょっと生活感漂ってたり、鄙びてたり、寂れてたりするほうが好きなんだけどなあ。 ▲
by tigers00
| 2008-06-22 21:56
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土山を出発して国道1号を走り、307号を左折。このまま道なりに進めば信楽の町だ。バイクを役場の駐車場に置いて、ここも歩いてまわってみることに。 信楽伝統産業会館という施設でこの付近の地図をゲット。え~、なになに、窯元散策路っていう散歩道があるのか。じゃあ、ちょっとそのコースに沿って歩いてみるか。 信楽といえば、全国的に有名な焼き物の町。それもタヌキの置き物のアレね。ほんと、町の中には何体存在してるんだっていうくらいタヌキだらけだ。 ![]() 阪神ファンのオレとしては、阪神の帽子とハッピを着たタヌキに愛着を感じるぞ(^^) ![]() でかいのやら小さいのやらいろいろ。 ![]() 散策路の案内も当然タヌキ。 ![]() お~、ここにもタイガース♪ これも焼き物か? ![]() ここで焼いたりしてるのかな? ![]() 中を覗いてみると、埴輪の姿が。 ![]() 花に埋もれた焼き物の犬がいたり。 ![]() 国道沿いの店には巨大なタヌキ。これ、どうやって作ったんだろ? ![]() こいつはちょっとガラが悪い(^^; ![]() ちっちゃいのは目がクリクリしててみんな可愛い。これならおみやげにいいかも。 もうちょっとゆっくりまわりたかったんだけど、日が暮れてきた。今日はここまでにしておくか。宿は大津市内にビジネスホテルを予約。さて、あとは大津まで走るか~。 ▲
by tigers00
| 2008-06-18 22:48
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